小同心クラック
- 東京都庁山岳部
- 2020年3月21日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年3月25日
2020年3月21日(土)快晴
メンバー:K、I
3月3連休に小同心クラックと中山尾根を登攀するつもりだった。しかし悪天予報のため、小同心クラックの日帰り登攀に変更した。
前日から登山口近くに泊まり込み、朝は3時起床。4時に美濃戸口に着き八ヶ岳山荘まで車で入ろうとしたが、林道途中で車がスタックしていて進めない。止む無く美濃戸口から歩く。
4:30に出発し、7:00前に赤岳鉱泉に到着。一休みしてから大同心稜に取り付く。大同心稜はトレースも明確で歩きやすい。

9:00、大同心基部に到着。トラバースは少し悪い箇所もあり慎重に進み、小同心取付に到着。先行の1パーティーが1P目を登り始めているだけで、貸切状態。天気も良く、風もない。


9:30、登攀開始。Iは久しぶりの冬季登攀ということで、小同心の頭までKがリード。
1P、フェイスを左上してチムニーに入る。前日に雪が降ったようで、ホールドには雪氷が着いていて少し登りにくい。ハーケンがあまり見つからず、途中のピナクルでランニングを取りながら登る。少し狭いテラスにハンガーがあり、そこで1P終了。

2P、引き続きチムニーを登る。1P終了点のすぐ上のもう少し広いスペースにもハンガーがあり、ここでピッチを切れば良かった。
少し被り気味な凹角があったが、ホールドが豊富でぐいぐい登れる。抜けると広いテラスにハンガーが2か所あったので、ここで一旦ピッチを切る。

3P、やや右上してチムニーに入る。奥まで入ると窮屈なので、手前側をステミングしながら登る。古いハーケン数か所とピナクルでランニングを取りながら、チムニーを抜ける。
4P、トポによると左右両方のルートがあり、右の凹角側を登る。登り始めの岩が凍っていてよく滑り、乗り越えるのに苦労した。そこを越えれば難しい箇所はなく、バンドも通過して小同心の頭直下のハンガーで終了。Iも登ってきて、12:00に小同心の頭に到着。

今日は天気も快晴で、風もあまり無い。ここで少し休憩。八ヶ岳の尾根がよく見える。
その後雪稜をコンテで進み、横岳直下の岩場まで移動した。先行パーティーは左に巻いて一般道に合流した模様。我々は直上して、横岳山頂に向かう。
岩には雪も着いておらずフリーでも行けそうだが、念のためスタカットで登る。最後のピッチはIがリード。カムで支点を取りながら登る。


13:00、横岳到着。大同心稜を下降するつもりだったが、Iは硫黄岳に登ったことがないそうで、硫黄岳経由の一般道を使うことにした。この頃から風が出てきて、大ダルミ辺りは爆風でまっすぐ前にも進めない。ヨロヨロしながら硫黄岳に向かう。
14:00、硫黄岳到着。ここから先は風もさほど無く一気に下り、17:00に美濃戸口に到着。日があるうちに下山できて良かった。
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