阿弥陀岳北稜・赤岳主稜
- W
- 2018年1月20日
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2018年1月20日・21日 ともに快晴 メンバー:リーダーK、W、I
朝立川駅集合。美濃戸口から行者小屋へ。①南沢大滝でアイスクライミング②埋没体験③阿弥陀北稜で検討していたが、赤岳主稜に向けてアルパインクライミングを体験しておきたく、阿弥陀北稜へ。
阿弥陀北稜の取りつきまでで大分ばててしまう。1日1,000kclで足りると思っていたが、もう少し増やした方がよさそうだ。行動食も1日目は菓子パンとかの方が高カロリーなのでそれの方がよい気がする。昔は保存が効かなかっただろうが、今は防腐剤のおかげでなかなか腐らないと思う。
岩稜の基部へ到着。信頼できるハンガーボルトが打ってある。Wトップ。フリーと違って、細かなステップを踏まなければならないのだと感じた。
ピッチを切って、Kさんトップ。後続するが、なかなか難しかった。アイゼンの岩に対する信頼はだいぶもててきたが、雪に対しては依然として不安だ。岩と雪が混ざるとどうにも滑る気がする。
交代してWトップ。若干ナイフリッジ的なところを通過するが、横尾尾根の方が難しかった気がする。まあ空身で登っているのが大きいと思うが。そこでザイルをしまう。雪上の支点の取り方を勉強したいと思った。
阿弥陀山頂からは中岳のコルにむかって下る。なかなか下りは怖く、慣れない。行者小屋で到着。冬でも水が出ているのがとてもありがたい。
朝早くに起床。赤岳主稜の取りつきまで歩く。毎回、朝は指先が感覚が無くなるほど冷たく、とくに靴下が濡れているわけでもないのだが、やはり自分が汗かきなのか、冬靴の性能が悪いのか…。
赤岳主稜の取りつきまでトラバース。記事によってはカチカチに凍っている場合もあるようだが、今回は雪の状態がよく、総じて快適にクライミングできた。
1ピッチ目、チョックストーンをWトップ。ピッケルが効く箇所が左手側にあったが、体重をかけることができず、無理やり岩に手を掴んで突破する。リーシュを使えばよかったのだが、使い方を理解しておらず、少し危なかった。
この核心を除いては総じて楽しいクライミングであった。場合に応じてピッケルを出したりするのが、素手しか使わないフリーと違って多様性があって面白かった。また、沢登り、岩登りと同じように、いやそれ以上にルートファインディングの能力が必要だと感じた。途中、指先が冷たすぎて激痛が走ったが、その後は普通に感覚がないだけで、特に後遺症もなかった。
雪山は今まで楽しいと思ったことがなかったが、この阿弥陀北稜・赤岳主稜と通じて初めて雪山が面白いと思った。
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