阿弥陀岳北西稜&北稜
- K
- 2018年1月20日
- 読了時間: 3分
2018年1月20日(土)晴れ メンバー:K、他1名
阿弥陀岳北西稜をワンデイ登攀。 パートナーの車で朝4時に東京を出発し、赤岳山荘まで入る。 前日に雪が降ったようでワカンを持っていくか迷ったが、車に置いていくことにした。

7:00に駐車場を出発。南沢はかなり凍っていて、早々にアイゼンを着けて歩いた。 8:30に阿弥陀岳北西稜への分岐に到着。トレースがあり、ラッセル無しで進むことができた。 9:00頃、露岩に到着。ザックを下ろしてハーネスを着ける。 そこから先のリッジのトラバースは足下が切れ落ちているが、難しくはない。 しばらくはロープを出さずに進んだが、岩場が出てきた辺りで念の為アンザイレンした。

10:30、1P目取付に到着。しっかりとしたビレイポイントが整備されていた。 1P目はパートナーがリード。 登っている姿は岩に隠れて見えないが、するするとロープが伸びていく。 しばらくしてビレイ解除のコールがあり、自分も登り始める。 多くの記録にあるように、支点がほとんど取れない。フォローだから安心していられるが、リードだったら怖いだろうなと思って登る。
GoProで動画を撮って来たが、この辺りで残念ながら電池切れ。
2P目は自分がリード。 ビレイポイントから少し直上し、右側へトラバース。支点が取れない上に足下は切れていて、相当悪い。 トラバースを終えた所に灌木があり、ようやくランニングを設置。ほっ。 そこから直上してリッジに乗るはずが、ルートを誤ってそのままルンゼを直上してしまった。 最初は灌木にランニングが取れたが、その先の30〜40mは脆い岩とベルグラの連続。 辛うじて頼りになる岩にピックとアイゼン前爪を引っ掛け、少しずつ少しずつ登る。 相当な距離をランナウトしながら、ひたすら脆いルンゼを登っていった。 「これは落ちたらヤバい…」今までになくドキドキしながら登った。 ルンゼを登り切る2~3m手前から草付きに入り、ようやくピックが効き始めたときは安心した。 ルンゼの先にビレイポイントが見えたが、ロープがいっぱいなのですぐ手前の灌木でピッチを切った。

3P目はパートナーがリードだが、数m簡単なルートを登ったらもう正規ルートの終了点。 12:20、ここでビレイを解除してコンテで進み、12:40に一般ルートとの合流点に到着。 13:00に阿弥陀岳山頂に着いた。 この日は風も無く、快晴でアルプスも良く見えた。

しばらくのんびりしてから下山。中岳のコルを下っていると、別パーティーとして来ていたW、I達が阿弥陀岳北稜に取り付こうとしている姿が見えた。 まだ時間は早いし、あちら側にトラバースするトレースもついているし、、、ということで我々も北稜を登ることにした。
1P目取付で3人組に追い付き、そのまま後を追うように北稜を登り切った。Wは冬山の初リードだったが、しっかりした足取りで登っていた。
登頂後、また中岳のコルを下山。行者小屋でハーネスを外して下り、17:00に駐車場に到着。 鹿の湯で入浴して東京に帰った。天気は良く風も弱かったが、やっぱり体が冷えていた。
1日で北西稜?と北稜の両方を登り、充実した山行だった。次は正規ルートを登りたい。
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