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上信越・清津川本谷 2016年8月5日(金)~8月7日(日)

  • 中山
  • 2016年8月5日
  • 読了時間: 3分

L. 中山、平野(光)

8月5日(金)晴れ

越後湯沢駅=元橋バス停9:55…13:49赤湯温泉14:02…15:14セバト沢出合上1120m(泊)

 光代さんから金曜日休みを取って3日間でどこか沢登り行こうと誘われる。しかし、今年はまだ沢登りしていないのでガツガツ登るようなところは不安である。ある程度長さがあって穏やかな沢を探した結果、清津川本谷に行くことにした。

 金曜朝から越後湯沢に向かう。浅貝行きのバスに乗り元橋バス停で下車。4時間かけて赤湯温泉まで歩く。気温は高く、暑い。途中、鷹ノ巣峠で赤湯温泉の小屋の主人らしき人が歩荷担ぎしているのに会う。20kgくらいらしいが、今日は軽い方とのこと。60歳かそれ以上に見えるが元気な人であった。

 赤湯温泉は谷あいの割にずいぶん立派な3階建てで新館もあった。光代さん曰く、昔皇太子様が来たことがあるとか。目の前を清津川本谷が流れているのでここで沢タビにはきかえる。小屋から目と鼻の先に赤い水たまりがあって暖かいので足湯する。昌次新道の橋をくぐって清津川本谷の遡行を開始する。

 清津川本谷は行程の半分くらいが河原歩きだ。途中、赤倉沢、セバト沢が合流し、川幅も狭まるところがあるが、河原が発達し、膝渡渉くらいで済む。セバト沢出合の先、標高1120m付近の河原で幕営する。

8月6日(土)晴れ セバト沢出合上1120m4:08…西ノ沢出合5:02…清津川本谷右俣…11:58白砂山12:44…堂岩山…14:13堂岩山水場(泊)

夜明けに合わせて出発しようと2:30に起きるが、4時に出発準備を終えてしまう。暗いけどやることないので出発

西ノ沢出合で明るくなってくる。涸沢出合で河原歩きはおしまい、川幅はずっと狭まる。時々落差1mくらいの滝が出てくるが、脇から登れたり、倒木に捕まったりして簡単に乗っ越せる。

 沖ノ西沢出合で休んだときに川の水を飲むと、鉄の味がする。その先で壁から水が流れているところがあり、その岩が朱色に染まっていた。ここが鉄分の供給源のようだ。そのためか河原で淵がないせいか魚影は全く見ない。スズメ大の黒い鳥が水の中に飛び込んだのを見たので虫くらいしかいないのだろう。当然釣り師もいない。登山者もいない。

 左俣、中俣を分け、右俣に入る。地形図で読める通り右俣は小滝をたくさんかけて登る。しかし、困難な滝はなく、いずれもホールド・スタンスに困らない。

右俣1800m二俣からさらに右俣に入った後、1箇所倒木が2本立てかけられた滝があり、光代さんが苦戦する。シュリンゲでザックを引き上げ、空身で登ってきてもらった。登攀具を出した滝はこの滝1箇所でザイル、ハーネスの出番はなかった。

右俣1900m二俣から水涸れで水を汲んで登る。だいぶガリーが続き、笹やぶだけれど足元は涸れ沢が続く。ただ笹がほこりっぽくてむせる。やがて草の生えていない雨裂に出て一休みする。雨裂を3つほどつないで登ると白砂山と佐武流山を結ぶ信越国境稜線に出た。道はないが、踏み跡を辿り白砂山に登る。光代さんはヤブ漕ぎですっかり疲れてしまった様子。

 白砂山からは登山道を西へ向かう。堂岩山を過ぎ、水場で休む。この日の野反湖の最終バスには間に合わないのでここで幕営することにする。幕営を決めてからも2パーティーくらいが堂岩山方面へ登って行った。珍しくauの電波が入ったため、在京の近藤さんに経過報告をしておく。

8月7日(日)晴れ 堂岩山水場6:02…7:43野反湖=長野原草津口駅

 夜明けとともに起き、6時に下りだす。日帰りで登ってくる登山客に挨拶しながら野反湖に着く。まだ朝なのに日差しは暑い。干し物をしながらバスを待ち、9時11分のバスに乗って長野原草津口駅へ下山した。

 
 
 

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