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天狗岳(八ヶ岳) 2016年3月19~20日

  • 篠原
  • 2016年3月18日
  • 読了時間: 4分

メンバー L中山 篠原

暦では、3連休ですが、メンバーの用事の都合のため、1泊2日の山行となり、また、土曜日が雨の予報のため、それでも登れそうな八ヶ岳の天狗岳に行きことになりました。

天狗岳は、北八ヶ岳では珍しく岩場もあるのが魅力のようです。また、ヤマレコの記録を見てみると、景観も期待できそうです。

1日目 |茅野駅~渋の湯~黒百合平(テント場)

茅野駅まで鈍行に乗っていく。甲府で外が大雨になっていました。天気はやはり期待できないと思っていたら、茅野駅では晴れになっていました。このまま雨は降らないで欲しいと期待します。

茅野駅の八ヶ岳行きのバス停には、登山者がたくさん並んでいました。特に、私たちが乗る渋の湯行きを利用する人が多いようです。バスに乗れないかもしれない、と心配していたら、増発便がくるということで、席に座ることができました。

1時間ほどバスに乗り、渋の湯に11時20分に到着。準備をして、登り始めます。

登山道には、最初から雪が付いていますが、登山者に相当な回数踏まれたために、凍ってしまっているところがあります。そのため、アイゼンを装着している人の方が多かったですが、私たちは、アイゼンを着けずに登ります。

バスに乗ってきた団体によって、登山道は最初から渋滞しています。

少しずつ他の登山者を追い越していきます。

八方台、唐沢鉱泉との分岐の広い平地で1回目の休憩をとります。

今日の目的地の黒百合平までは、夏のルート図では、1時間半かかるため、途中で1回休みを入れることにして、再び歩き始めます。

ここから先は、天気が曇ってきて、また、ガスも出てきて、頭上からは、樹木に積もっていた雪や水が降ってくるなど、少し陰湿な雰囲気になってきました。

あまり楽しくないところを我慢して歩いていたら、1時間ほどしか歩いていないのに、予定より早く黒百合平に到着しました。

外の気温は比較的高いので、時間をかけて丁寧に整地して、テントを張ります。

しばらくすると、バスに乗ってきた他の登山者も続々と到着し、黒百合平はテント村の様相になりました。

1日目は、結局、予報に反して、雨に降られることもなく、幸いでした。

2日目 |黒百合平~東天狗~西天狗~黒百合平~渋の湯~茅野駅

3時に起床し、少し明るくなってきた5時半にテントを出発します。他の登山者は、4時になっても、ほとんど起きていないようでした。私たちが、今日一番早い出発です。天気は、快晴のようです。

中山峠を過ぎると、東天狗岳の、片側に岩壁を備えた威容が現れました。登山意欲を掻き立てる姿です。

樹林帯を抜けると、雪は少し硬くなりますが、アイゼンは使わず、キックステップで登っていきます。

中腹で、陽が差し込み、雪稜の側壁を橙色に輝かせて、楽しませてくれます。

尾根の上部では、岩の部分もあるので、氷のところは踏まないように気を付けます。

その岩の箇所を抜けると、テントから1時間ほどで、東天狗岳の頂に。

展望は抜群で、冬によく訪れる赤岳、阿弥陀岳もよく見えて、あれが北西稜かな、などと話し合いました。

硫黄岳への縦走路も気持ちよさそうに続いています。

西天狗岳までは、一度コルに下り、そこから登り返します。

ここは立派な雪尾根であり、美しい構造を持っています。

山頂まで、キックステップで登ります。

山頂には、標柱の頭だけが見えて、その下は埋もれていました。

結局、東天狗、西天狗の登りでは、アイゼン・ピッケルは使用しませんでした。

西天狗岳から少し下りたところで、休憩して、下山のためにアイゼンを履きます。

下りは、登りとは異なり、天狗の奥庭を通るルートを選択しました。

途中で振り返ると、東天狗への稜線に登山者の行列ができていました。

この渋滞に巻き込まれると、なかなか進めない可能性が高いので、一番にさっと登れて良かったと感じました。

天狗の奥庭から見上げる東天狗と西天狗は、八ヶ岳の雪景色の美しさを象徴しているようで、印象的な景観です。

凍っているスリバチ池の西側を通り、黒百合平のテント場に戻ってきました。

テントを回収して、アイゼンは着けずに、1時間ほどで、渋の湯まで下山しました。この日も、たくさんの登山者が渋の湯から登ってきていて、その人気に驚かされました。天狗岳は、初心者を連れていくには、ちょうどよいところのようです。

渋の湯で温泉に入り、バスと電車を乗り継ぎ、帰京しました。

感想

予報では、雨と曇りであったけれど、雨には降られずに、しかも、快晴の下で天狗岳を登ることができて良かったです。

雪山のレベルとしては、登りについては、アイゼンもピッケルも使わずに東天狗・西天狗にテント場から1時間強で到着してしまい、相当簡単ではありました。けれども、その分、ゆとりを持って、景色を楽しみ、写真に収めることができました。硫黄岳への縦走にも誘われるものがありましたが、当初の天気予報からすると、これだけ恵まれたので、満足することができました。

 
 
 

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