大井川東俣 2015年8月1日~5日
- 中山
- 2015年8月1日
- 読了時間: 4分
○メンバー L. 中山、平野(修)、山浦

7月31日
山浦さんの車に乗り、奈良田駐車場まで。
8月1日 奈良田駐車場7:14…大門沢小屋12:13 砂防ダムの工事現場まで砂利道が続く。ダムを作る箇所は道が新しく拓かれていた。土曜日にもかかわらず、下山してくる人が多い。白峰三山を縦走してくる人が多いのだろう。暑くて重くてバテそうになる中、12時過ぎに大門沢小屋に着いた。テントの外で酒を飲んでいると5mmくらいの無数の虫が集まってきて、肉や酒に飛び込んでくる。テントは一番乗りだったが、夕方にはテント場はいっぱいになっていた。
8月2日 大門沢小屋4:38…大門沢下降点8:40…広河内岳9:11/9:58…池の沢池11:38 稜線までの急登と大井川へ下るというハードな日程の2日目。大門沢のガレを見下ろしながら登っていると水汲みのタイミングを失う。ザックを下ろしてポリタンを出して水を汲みに行った。そのあとは樹林帯のジグザグを延々と登っていく。大門沢小屋から稜線の大門沢下降点までたっぷり4時間かかった。 広河内岳へ帆を進めると人が全くいない。天気もよく、槍穂や乗鞍岳まで見えた。広河内岳で休んでいると水も持っていない空身の人がやってきて、笹山の方向へ向かっていった。トレイルランだろうか。これから下る池の沢は大きな谷だが、険しそうな岩場などは見えない。広河内岳から少し下るとかすれた「イケノサワ」のペンキがある。そこからザレ場を縫って下るが、行き詰まるとハイマツ帯に入る。でもハイマツは膝くらいの高さなので視界が失われることもない。藪漕ぎというほどではなかった。谷に下りてガレ場を下り、樹林帯を下って行くと水が出てきた。左岸沿いの踏み跡を下り、水が伏流すると池の沢池に着いた。 今日は稜線を越えて疲れたのでここで幕営する。誰もいない静かな湖畔に佇む。贅沢な時間だ。焚き火をしていたら下流側から単独行氏が登ってきてお互い驚く。こんなところに我々以外に来る人がいるとは。一緒に酒を少し飲んで就寝する。
8月3日 池の沢池5:41…池の沢小屋7:43/8:01…魚止めの滝10:51/11:11…三国沢・農鳥沢二俣13:00 池から下流は右岸に道が付いていた。ただ、ザレや倒木で道が不詳になるところがあり、迷う。不安定なガレ場で足元の草を掴むとアザミで痛い思いをした。やがて大井川に出る。出合にある池の沢小屋は閉じられていた。 池の沢出合からは大井川東俣を遡る。顕著な滝はなく、川歩きといった方が近い。池の沢出合から3時間で大井川東俣唯一の滝、魚止ノ滝に出る。左から簡単に巻け、ロープなどは不要。熊ノ平小屋に通じる乗越沢は道が見当たらなかった。稜線も見えてきた三国沢・農鳥沢二俣に幕営する。開けているが、平らなところが少なく、合流点のやや下流側に幕営した。テントを張って外で飯の用意を始めたら夕立が降ってきてテントに籠った。
8月4日 三国沢・農鳥沢二俣4:48…稜線2813m峰6:20…間ノ岳7:48/8:11…農鳥岳10:36/10:54…大門沢小屋13:29 農鳥沢を遡る。1時間でジャブジャブ流れていた水がぱったりと涸れる。その先はヤブ。こんな水涸れってあるかい、と思いながら一応水を汲み、ヤブに突入する。つっこんでみると意外とすぐにヤブを抜けることができた。カールみたいな岩ガレの谷を歩いて行くと、2813m峰と三国平を結ぶトラバース道に出た。農鳥小屋方面へ登り、稜線の2813m峰にに出たところで休む。アタック装備を準備して間ノ岳を往復する。 間ノ岳はなだらかだから大したことないだろうと思うが、400m近い登りである。3人とも息を切らせながら間ノ岳にたどり着いた。北岳から往復か、白峰三山縦走か、間ノ岳には人が多かった。 2813m峰に戻り、ザックを回収して農鳥岳へ縦走する。西農鳥岳、農鳥岳を通過し、平野さん、山浦さんは「これで国内の3,000m峰全部登った」と満足げであった。私はまだ木曽御岳が残っている。登山禁止が取れるのはいつだろうか。大門沢下降点から急な道を下り、大門沢小屋に到着した。雨が降りそうだったのでさっさとテントを張ると、平野さんが到着したタイミングで雨が強くなった。明日は下るだけなので、山浦さん、平野さんが小屋でビールを買ってくれてたくさん飲んだ。
8月5日 大門沢小屋5:37…奈良田駐車場8:28 4日前に通った道を下る。湯島の湯という風呂に入り、帰京した。
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